近年は物流の中心がトラックになっていますが、これは通信販売の普及に伴って個人宅に配送する物量が増大したことが要因になっています。以前までは特定の商品しか通販会社は取り扱っていませんでしたが、現在はほとんどの物品を販売するようになったことで、消費者が自らコストパフォーマンスのいい商品を選べるようになったことも、ここまで通販が拡大した理由と言えるでしょう。通信販売の拡大は物流会社側からすると業務量が大きくなるのでメリットがありますが、物流量が多くなれば当然に使うトラックの台数も増やしていかなければ対応ができなくなるので、自然に中古市場も広がって買取も頻繁に行われるようになっています。これは積載する重量が最初から決まっていますし、大型車両では個人宅の配達に不向きという理由で中型以下の車両を使わなければいけないことが、台数を増やすしか選択肢がない要因です。
ここで問題になるのはトラックは乗用車と違い、常に重量物を積載して走行しているという点であり、買取では年式や外観よりも、エンジン性能や車体構造の劣化具合を重点的に見る必要があります。一般的には新品に近く見た目が良ければいい車だと判断しますが、物流で使用するのであればどれだけ長距離を走行してもエンジン性能が下がらず、走行時にもトラブルが発生しにくい車を使わなければいけません。現在の配達システムでは指定された時間内に到着しなければいけないというルールがあり、このルールを破ると配送会社側にペナルティが課されます。そのようなトラブルを回避する意味からも、トラックを買取する際にはエンジン性能や車体の構造は慎重に調べてから判断を下すことが求められるでしょう。